はじめに
登山を始めようとすると、靴・ザック・レインウェアと揃えるものの多さに予算も気持ちも先に尽きてしまいがちです。この記事では「何から買い、何を後回しにできるか」という買う順序と予算配分にしぼって解説します。持ち物の全体一覧は登山初心者の持ち物リスト(日帰り低山の必携装備)に譲ります。
装備の全体像と優先順位
登山靴・ザック(バックパック)・レインウェアの3点は、モンベル公式 登山装備ガイド 基本編でも日帰り登山の装備例として紹介されています。ただし買う順序は出典によるものではなく、体を守る効果の大きさを基準にした本記事の考え方です。表の「選ぶときの視点」は、同じガイドの日帰り登山の装備例から抜き出しました。価格は製品や素材で幅があり改定もされるため、本記事では金額の目安を示しません。購入時に店頭や各メーカーの最新の公式情報で確かめてください。
| 装備 | 選ぶときの視点(モンベル公式) | 優先度 |
|---|---|---|
| 登山靴 | 足首周りのサポート力・ソールの剛性・防水透湿性を備えたもの。日帰りでもミドルカット以上が安心 | 最優先 |
| レインウェア | 晴れていても上下セットで必ず持参する | 2番目 |
| ザック(日帰り) | 防寒着や食料を入れて余裕がある20〜30L程度。自分の体格に合ったもの | 3番目 |
買う順序と予算配分
1. 登山靴を最優先で選ぶ
モンベル公式 登山装備ガイド 基本編は、長時間快適に履き続けるためには自分の足に合っていることが重要だとして、購入前に必ずフィッティングを行うよう勧めています。まず靴に予算を割き、店舗で試し履きして選びましょう。カット・ソール硬さなど選び方の基準は登山靴・トレッキングシューズの選び方、試し履きの手順は登山靴のフィッティングとサイズ選びに譲ります。
2. レインウェアは上下セットを優先して確保する
モンベル公式 登山装備ガイド 基本編は、山の天気は変わりやすく、雨で体を濡らすと低体温症に陥る危険があるとして、晴れていてもレインウェアは上下セットで必ず持参するよう勧めています。上下セットが原則で、予算の都合で分けて買う場合も次の山行までにパンツを必ず追加しましょう。透湿防水の仕組みや素材の選び方はザック・レインウェアの選び方に譲ります。
3. ザックは日帰りの容量から
モンベル公式 バックパックの選び方は、日帰り20〜25L(装備を厳選して軽量化すれば15Lでも対応できる)・山小屋泊30〜40L・テント泊50L以上を目安としています。同社の登山装備ガイド 基本編は、日帰りなら防寒着や食料を入れて余裕がある20〜30L程度を勧めており、低山・日帰りなら20〜30L程度を選ぶと安心です。用途別の容量比較は登山ザックの容量の選び方で詳しく解説しています。
4. レンタルで試す
登山用品店の中には、登山装備のレンタルを扱う店舗もあります。次の山が決まらない段階では、実際に使ってから購入を判断する方法もあります。扱う品目や提供状況は店舗・時期で変わるため、利用前に確認してください。
装備リスト
必携装備
- 登山靴・レインウェア上下・ザック(20〜30L)の3点
- 地図(紙)・GPSアプリ・登山届(詳細は「地図・登山届」の節)
- 水・行動食・ヘッドランプ等は登山初心者の持ち物リスト(日帰り低山の必携装備)を参照
季節・ルートで追加する装備
- 春・秋: 防寒着・手袋
- 夏: 帽子・虫除け・多めの水(詳細は同記事)
リスクと備え
価格だけを見て安さ優先で選ぶと、靴擦れで歩けなくなったり、レインウェアの防水性能不足で体温を奪われたりする恐れがあります。靴とレインウェアという「体を守る装備」を優先し、見た目や付属機能で選ぶ小物は後回しにするのが安全側の考え方です。
地図・登山届
装備を揃えたら、地形図・GPSアプリを準備し、登山届(登山計画書)を提出する習慣をつけましょう。提出先は都道府県ごとに異なり、長野県のように条例で届出を義務化している県もあります。オンラインでの出し方も県によって異なり、静岡県警察は県の電子申請サービスのほか、「コンパス」「YAMAP」のオンライン登山届を案内しています。詳しい手順は登山初心者の持ち物リスト(日帰り低山の必携装備)でも解説しています。
チェックリスト(保存・印刷可)
- ☐ 登山靴の予算を最優先で確保した
- ☐ レインウェアは上下セットで確保する計画にした
- ☐ ザックは日帰りなら20〜30L程度で検討している
- ☐ レンタル可能な店舗・品目を確認した
- ☐ 全部を一度に買い切ろうとしていないか見直した
よくある失敗と対策
- 予算を全種類に薄く配分し、どれも中途半端になる: 体を守る靴・レインウェアを優先し、小物は後回しにする
- 次に登る山が決まらないままフル装備を買い揃える: 大容量ザックや縦走向けウェアは行き先が具体化してから検討する
- レンタルの存在を知らず高額な装備をいきなり購入する: レンタルを扱う店舗で試してから判断する
まとめ
登山装備は「登山靴→レインウェア→ザック」の順に優先して予算を配分し、容量や用途は日帰り・低山の想定から選ぶのが基本です。決めきれない装備はレンタルで試す選択肢もあります。
次の一歩: 持ち物の全体一覧を登山初心者の持ち物リスト(日帰り低山の必携装備)で確認し、店舗で登山靴の試し履きから始めましょう。
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- 登山の始め方(低山・日帰りで最初に決める順序)
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- 日帰り登山の時間の決め方(出発・休憩・下山時刻の逆算)
- 登山で疲れない歩き方(歩幅・ペース配分・下りの膝)
- 登山初心者の持ち物リスト(日帰り低山の必携装備)
出典
- モンベル公式 登山装備ガイド 基本編(参照: 2026-09 / 最終確認: 2026-09-26)
- モンベル公式 バックパックの選び方(参照: 2026-09 / 最終確認: 2026-09-24)
- 長野県 登山安全条例(登山計画書の届出義務)(参照: 2026-09 / 最終確認: 2026-09-18)
- 静岡県警察「Netで登山計画書ナビ」(参照: 2026-09 / 最終確認: 2026-09-24)

