堤防釣りの体長制限とリリースの基本|全長・尾叉長の測り方と資源保護

堤防釣りの体長制限とリリースの基本|全長・尾叉長の測り方と資源保護 釣り

はじめに

「このサイズなら持ち帰っていいのかな」——堤防釣りで魚が釣れたとき、多くの人が迷う場面です。魚種ごとの最小サイズ(体長制限)は都道府県の規則で定められ、知らずに小型魚を持ち帰ると規則違反になることがあります。本記事では体長制限の考え方、測り方、小型魚のリリース手順を解説します。

体長制限の考え方

水産庁によれば、水産動植物の採捕は法律や都道府県の漁業調整規則により、漁具・漁法、禁止区域、禁止期間、魚種ごとの大きさの制限などが定められ、内容は都道府県で異なります。体長制限は産卵前の小さな個体を残し次世代の資源を守る仕組みで、瀬戸内海漁業取締規則では7月1日〜9月30日、全長12cm以下のマダイの採捕が禁止され、違反は2年以下の拘禁刑もしくは50万円以下の罰金です。国際科学委員会(ISC)も小型魚の漁獲規制が資源回復に大きく貢献するとの見解を示しています。

準備する道具

  • メジャー(巻尺)や折りたたみ式の魚体ルーラー:釣行のたびに全長を測るために携行する
  • 防水メモやスマートフォン:釣行先の対象魚種・体長制限・禁止期間を事前に控えておく
  • プライヤー:フックを素早く外し、魚に触れる時間を短くする
  • 濡らしたタモ網やグリップ:素手で強く握らず魚体・ぬめりを保護する

釣行前に水産庁の遊漁・海面利用の基本的ルールから都道府県漁業調整規則にたどり着き、対象魚種と体長制限・禁止期間を控えておくと現場で迷いません。

確認とリリースの手順

1. 測る

魚が釣れたらまず測ります。多くの規則の基準「全長」は口の先〜尾鰭の先端の長さですが、魚種により尾叉長や殻長で規定されることもあるため、規則で定義を確認してください。

2. 判断する

測った長さを事前に控えた体長制限・禁止期間と照らし合わせます。満たない場合や禁止期間中の魚種は持ち帰り不可。迷う場合はリリースが安全です。

3. リリースする

持ち帰れない魚は空気中に出す時間を短くしすぐ水に戻します。フックを外してそっと水面に近づけて放し、弱っていれば魚を前後に動かしエラに水を通してから離すと生存率が上がります。

時期とポイント(規則の確認先)

体長制限は季節ではなく都道府県・魚種ごとに定められるため、「何を・どこで確認するか」を表にまとめます。

項目 目安
対象魚種 規則により異なる(例: マダイ、めばる、すずき、ぼら、うなぎ、はまぐり等)
測り方 全長が基本。魚種により尾叉長・殻長の場合あり
確認方法 水産庁サイトから都道府県漁業調整規則を参照
罰則 違反は拘禁刑・罰金の対象になり得る

地域・年度で改定されるため、必ず釣行先の都道府県の最新の公式情報を確認してください。

リリースと持ち帰りの判断

体長制限に満たない魚は速やかにリリースが原則です。特にクロマグロは30kg未満なら堤防などの陸釣りでも周年採捕禁止で、釣れたら直ちにリリースが必要で、しなければ漁業法に基づく広域漁業調整委員会指示違反になり得ます。また水産資源保護法に基づき、産卵・稚魚育成に適した水面は「保護水面」に指定され採捕が規制され、爆発物・有毒物での採捕は禁止(違反は3年以下の拘禁刑または200万円以下の罰金)です。

安全とルール

数値・期間は例示です。必ず釣行先の都道府県漁業調整規則や水産庁の最新情報を確認してください。規則の調べ方は遊漁ルールの基本|都道府県の漁業調整規則の調べ方と守ること、密漁・漁業権は漁業権と密漁|採ってはいけない魚介と罰則、ライフジャケットなど安全対策は釣り人の安全対策|ライフジャケット(桜マーク)・単独/夜釣り・落水を参照してください。

チェックリスト(保存・印刷可)

  • ☐ 釣行先の都道府県漁業調整規則を確認した(対象魚種・体長・禁止期間)
  • ☐ メジャーまたは魚体ルーラーを持参した
  • ☐ 対象魚種の測り方の定義(全長・尾叉長等)を確認した
  • ☐ プライヤーなどフックを素早く外す道具を用意した
  • ☐ 制限に満たない魚をリリースする準備ができている
  • ☐ クロマグロなど周年採捕禁止の魚種を把握している
  • ☐ 持ち帰る魚を冷やすクーラーを用意した

よくある失敗と対策

  • 見た目の感覚だけで判断する: 必ずメジャーで測る。感覚では基準に届いているか正確にわからない
  • 規則を知らずに小型魚を持ち帰る: 釣行前に水産庁サイトや都道府県の漁業調整規則を確認する習慣をつける
  • 全長と尾叉長を混同する: 規則ごとに定義が異なるため、対象魚種の測り方をその都度確認する

まとめ

体長制限は、産卵前の小さな個体を守り将来の資源を維持する仕組みです。測り方の定義を理解し、釣行先の都道府県漁業調整規則を事前に確認したうえで、制限に満たない魚は速やかに正しくリリースしましょう。

次の一歩: 次の釣行前に、釣り場のある都道府県の漁業調整規則を水産庁サイトで確認し、メジャーを釣り道具に加えましょう。

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出典

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