アオリイカの釣り方|エギングで狙う春の親イカと秋の新子

アオリイカの釣り方|エギングで狙う春の親イカと秋の新子 釣り

はじめに

「アオリイカって、エサじゃなくてルアーで釣れるの?」——アジやシロギス、メバル、カサゴがエサ釣り中心だったのに対し、アオリイカは「餌木(えぎ)」という疑似餌を操って誘うエギングの対象です。エサの付け替えは不要な代わり、餌木を動かす「シャクリ」の技術が釣果を左右します。竿・リール・餌木数個で始められ、堤防や磯から狙えるのも魅力です。

この魚の基本

アオリイカは堤防や磯の藻場・岩礁まわりに寄る沿岸性のイカで、大きく育った個体を狙う「春イカ」と、その年に生まれた「新子」を狙う秋とで狙い方が変わる2シーズン型の対象です。関東周辺の産卵期は6月中旬から8月いっぱいとされ、7月中旬〜8月を禁漁とするエリアも多くあります(地域差あり)。秋になると新子は100〜200gに成長して小型の餌木に反応するようになり、陸っぱりが有利な「数釣りのチャンスタイム」になります。刺身の甘みに加え、沖漬けなど加工でも楽しめる食味の良さも人気の理由です。

仕掛け・タックル

竿・リール・ライン

エギング専用または汎用のルアーロッドと、小型スピニングリールの組み合わせが基本です。ラインは伸びの少ないPEラインに、フロロカーボンのリーダーを結んで餌木を結束します。

餌木(エギ)のサイズ

春の大型アオリイカ狙いでは3.5号が基準サイズとされ、初心者にはマーブル下地にオレンジやピンクのボディが勧められます。秋は新子のサイズに合わせ、小型の餌木に持ち替えると反応が良くなります。

餌木のカラー

背中の色は潮色が基本です。濁り潮はオレンジ・ピンクなど派手色、澄み潮はブルー系・ブラウン系のナチュラル色が向くとされます。下地(テープ)の色は光量で使い分け、夜間は赤、朝マズメはピンク、日中の強光下は銀・ホログラム、曇天時は紫外線発光の「ケイムラ」が有効とされます。

釣り方の手順

1. 基本のシャクリ

基本のシャクリは、下向きに構えたロッドを頭の高さまでイッキに鋭く引き上げる動作です。反応がなければ、素早いシャクリを連続させて大きくアピールする「2段シャクリ・3段シャクリ」を使います。

2. 春はショートジャーク+スローフォール

春の親イカ狙いでは、ロッドを1回しゃくったらリールを1回転させる「ショートジャーク」を3〜5回繰り返す誘いが有効です。強さよりも、フォール中に餌木がブレずまっすぐ沈むことが重要で、ややスローなフォールが警戒心の強い春イカに向くとされます。

3. 秋はワンピッチジャークで見つけて誘う

秋は姿の見えるイカを狙う「サイトエギング」の季節です。見つけたイカから3〜5m離れた位置に餌木を投げ、ハンドル1回転で竿先も1回上げる「ワンピッチジャーク」で左右にダートさせながら、同じレンジで長く見せるスローフォールの餌木で寄せます。

時期とポイント

項目 目安
春(親イカ) 潮通しの良い堤防先端、藻場(アマモ・ホンダワラ)の浅場、隣接するディープエリアが狙い目
秋(新子・数釣り) 堤防の付け根付近が狙い目。1年でもっとも釣りやすいとされるシーズン
ポイントの型 堤防の付け根付近の浅い所・曲がり角・先端の3タイプが基本
産卵・禁漁 関東周辺は6月中旬〜8月頃が産卵期。この時期を禁漁とするエリアもあり(地域・年度で異なる)

持ち帰りと下処理

釣れたアオリイカは氷を張ったクーラーボックスで冷やして持ち帰ります。持ち帰り後は墨袋と内臓、透明な軟甲を傷つけないよう取り除くと身をきれいに扱えます。新鮮なうちは刺身で甘みを楽しみ、数がまとまったときは醤油ベースのたれに漬け込む沖漬けにすると保存も利きます。

安全とルール

海上保安庁のウォーターセーフティガイドは、釣り中の事故で海中転落が大半を占めるとして、気象・海象の確認、単独釣行を避けること、釣行計画を周囲に伝えること、ライフジャケットの常時着用を基本に挙げています。堤防先端や磯は足場が滑りやすいため、出発前に気象庁の天気予報を必ず確認してください。産卵期を禁漁とするエリアがあるほか、体長制限やエギの使用可否を含む遊漁のルールは都道府県漁業調整規則で地域・年度により異なります。釣行先の都道府県規則や最新の公式情報を必ず確認してください。

チェックリスト(保存・印刷可)

  • ☐ 天気・波の予報を確認した(気象庁)
  • ☐ 釣行先の禁漁期・体長制限などの遊漁ルールを確認した
  • ☐ ライフジャケットと滑りにくい靴を用意した
  • ☐ 釣行計画を家族に伝えた
  • ☐ 竿・リール・餌木(サイズ・カラー違いで数種類)を準備した
  • ☐ 氷入りクーラーボックスを用意した
  • ☐ 春は3.5号中心、秋は小型の餌木を持っていくか確認した

よくある失敗と対策

  • 餌木が動きすぎて見切られる: シャクリの強さより「フォールで餌木がまっすぐ沈む」ことを優先し、春はショートジャーク中心にゆっくり誘う
  • カラーで反応が変わらない: 潮色と光量に合わせて下地・ボディ色を替える。夜は赤、朝はピンク、日中は銀、曇りはケイムラが目安
  • ポイントが絞れない: 堤防の付け根付近・曲がり角・先端の3タイプをまず順番に打ち、春は藻場、秋は付け根付近を優先する

まとめ

アオリイカのエギングは、餌木を操る「誘い」が釣果を分ける対象です。春は3.5号中心にショートジャークとスローフォールで大型を、秋は小型の餌木とワンピッチジャークで数釣りを楽しめます。安全とルールを守り、まずは堤防の先端や付け根付近から餌木を投げてみましょう。

次の一歩: 3.5号中心にカラー違いの餌木を数個そろえ、堤防の先端や付け根付近でショートジャークから試してみましょう。エサ釣りのアジ・シロギス・メバル・カサゴと合わせて、堤防釣りの引き出しを増やすのもおすすめです。

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出典

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