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はじめに
「うちは狙われるほどの家じゃない」「昼間は人通りもあるから大丈夫」——そう思っていても、空き巣は身近な被害です。玄関や窓のちょっとした隙が、侵入のきっかけになります。
この記事では、玄関と窓を中心に、今日から始められる空き巣対策を紹介します。高価な設備がなくても、できることはたくさんあります。対策は「空振り」で構いません。備えて何も起きなければ、それは成功です。
なぜ重要か(最新データ)
警察庁「住まいる防犯110番」によると、令和6年(2024年)の侵入窃盗の認知件数は4万3,036件で、このうち住宅を対象としたものが約1万7,000件と全体の約4割を占めます。住宅対象侵入窃盗は1日あたり約46件のペースで発生し、発生場所別では一戸建住宅が約29%と最多です(出典: 警察庁 住まいる防犯110番 侵入窃盗データ)。
手口別では「空き巣」(留守中の住宅を狙う手口)が最も多くを占めます。侵入方法は一戸建住宅では窓からの「ガラス破り」が最多、共同住宅(3階建以下)では鍵のかけ忘れである「無締り」が最多です。侵入口はいずれも「窓」と「表出入口(玄関等)」からが突出して多くなっています(出典: 警察庁 住まいる防犯110番 手口で見る侵入犯罪の脅威)。
「自分の家は大丈夫」「今まで何もなかったから今後も平気」という思い込みは禁物です。備えは空振りでよいのです。
本論:玄関・窓で今すぐできる対策TOP5
1. 施錠を徹底する(無締り対策)
無締りは最も被害の多い侵入手口の一つです。良い設備を入れても鍵のかけ忘れでは意味がありません。短時間の外出・在宅中でも必ず施錠する習慣を家族でルール化しましょう。補助錠で1つのドアに鍵を2つ以上にする「ワンドア・ツーロック」も有効です(出典: 警視庁 侵入窃盗の防犯対策)。
2. 窓に防犯フィルム・補助錠を追加する(ガラス破り対策)
通常のガラスは短時間で割れるため、施錠していても窓を破られ侵入される被害が多発しています。窓ガラス全面をカバーする防犯フィルムを貼り、補助錠を追加しましょう。可能であれば防犯性能の高い建物部品(CP部品)表示の防犯ガラス・面格子・窓シャッターも検討します(出典: 警察庁 住まいる防犯110番/警視庁 侵入窃盗の防犯対策)。
3. ドアの隙間・鍵穴対策をする(こじ破り・ピッキング対策)
ドアの隙間に工具を差し込み施錠部をこじ開ける手口や、特殊工具で鍵穴を操作する手口も報告されています。補助錠でワンドア・ツーロックにし、ドア枠にガードプレートを付けましょう。合鍵は屋外の郵便受け等に置かず、必要最低限の本数のみ作り管理します(出典: 警視庁 侵入窃盗の防犯対策)。
4. 「在宅を悟らせない」工夫をする
侵入者は下見をして留守宅を見極めます。外出時も雨戸・カーテンを閉め、旅行や帰省時は新聞・郵便の一時停止を依頼し、照明タイマーで在宅感を演出しましょう。
5. 周囲の防犯環境を整える
死角や足場は侵入者に好都合です。玄関・窓周りにセンサー付きライトを設置し、見通しよく植栽を剪定、塀際に踏み台になる物を置かないようにします。カメラ付きインターホンも有効です(出典: 警視庁 侵入窃盗の防犯対策)。
チェックリスト(保存・印刷可)
- ☐ 玄関・窓は短時間の外出でも必ず施錠している
- ☐ 玄関ドアに補助錠(ワンドア・ツーロック)を付けている
- ☐ 窓ガラスに防犯フィルムまたは補助錠がある
- ☐ 合鍵を屋外(郵便受け・植木鉢の下等)に置いていない
- ☐ 長期不在時、新聞・郵便物が溜まらない対策をしている
- ☐ 玄関・窓周りにセンサーライトや見通しの良い環境がある
- ☐ 塀際や窓下に足場になる物(自転車・室外機・踏み台等)を置いていない
対象別ワンポイント
- 子育て世帯: 子どもが開閉する窓や勝手口ほど無締りになりがちです。子ども自身にも「出かけるときは鍵を確認する」を習慣づけましょう。
- 高齢者: 補助錠やガードプレートの取り付けは業者に依頼できます。訪問業者を装う手口もあるため、来訪者にはドアチェーンをしたまま応対しましょう。
- 単身者: 在宅時間が読まれやすいため、照明タイマーで生活パターンを見せすぎないこと、SNSでの外出・旅行の即時投稿を控えることも対策になります。
地域レイヤー補足
ここでは全国共通の対策を扱いました。都市部の共同住宅では「表出入口(玄関等)」からの無締り被害が、一戸建ての多い住宅地では窓からの「ガラス破り」被害が目立つ傾向があります。詳しい発生傾向は、お住まいの都道府県警察が公表する「自分のまち」の犯罪情報(防犯マップ等)も確認してみましょう。
被害に遭ったら
帰宅時に侵入された形跡(鍵のこじ開け跡、窓の破損、物色の跡等)を見つけたら、家の中に入らずその場から110番通報してください。犯人が屋内に潜んでいる可能性や、証拠が失われるおそれがあるためです。警察到着まで現場に触れず、盗まれた物のリスト(品目・購入時期・写真)を整理しておくと手続きがスムーズです。盗難届の受理番号は火災保険・家財保険の盗難補償請求に必要な場合があるため、保険会社への連絡もあわせて行いましょう。
まとめ
空き巣対策の基本は、(1) 施錠の徹底、(2) 窓の防犯フィルム・補助錠、(3) ドア・鍵穴対策、(4) 在宅を悟らせない工夫、(5) 周囲の防犯環境整備の5つに集約されます。どれも高額な工事なしに始められます。「うちは大丈夫」と思わず、できることから取り入れていきましょう。
次の一歩: 「空き巣・特殊詐欺を防ぐ 発生前の防犯対策 TOP5|家族で備えるチェックリスト」のチェックリストを見ながら、まずは玄関の鍵とワンドア・ツーロックの有無を今日確認してみましょう。
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出典
- 警察庁 住まいる防犯110番(侵入窃盗データ)(データ: 令和6年(2024年)/ 最終確認: 2026-07-08)
- 警察庁 住まいる防犯110番(手口で見る侵入犯罪の脅威)(データ: 令和6年(2024年)/ 最終確認: 2026-07-08)
- 警視庁 侵入窃盗の防犯対策(公表: 2022-06-06 / 最終確認: 2026-07-08)

