いちごのプランター栽培|秋の植え付けから春の収穫までの時期の表と、開花後の見極め

いちごのプランター栽培|秋の植え付けから春の収穫までの時期の表と、開花後の見極め 野菜

はじめに

いちごは秋に植え、冬を越し、春に花が咲いて実がなり、夏にはランナーが伸びます。この記事では、年間の時期の表と、花が咲いてから収穫するまでの見極めを中心にまとめます。苗の植え付けと冬越しの手順、ランナーでふやす方法は、それぞれ別の記事で詳しく扱います。

いちごの生育と適温の基本

全農のApronは、家庭菜園のイチゴは秋に植えて越冬させ、春から初夏にかけて収穫する品種がおすすめとしています。 冬の寒さにあうことで花芽の準備をして休眠し、春の気温上昇とともに目覚め、開花・結実するそうです。

生育適温は、JAあいち三河が17~30℃、JA西春日井が17~20℃としています。JA西春日井は、冷涼な気候を好み、夏の暑さが苦手ともしています。

栽培カレンダー(種まき〜収穫)

月は出典ごとに違うので、年間の流れの表は季節だけにし、月は「出典ごとの月」の表に出典別で並べます。月は苗を秋に植える作り方の目安で、地域・品種・栽培環境で前後します。春植えは表の下に分け、「—」は、載せていない欄です。

1年の流れ

季節 株の様子 主な作業
秋 苗を植える 植え付け
冬 休眠し、霜が降りる頃には葉が枯れてくる 温めすぎず、根元にわらなどを敷く
春 目覚めて花が咲く 人工授粉
春〜初夏 実が育つ 収穫
夏(収穫後) ランナーが伸びる 子株づくり

出典ごとの月

出典 植え付け 開花 収穫
JA西春日井(愛知県・露地栽培) 10月中旬~11月中旬 — 翌年の5月上旬ごろから
JA埼玉中央(関東以西の平たん地の場合) 10月中・下旬 — —
JA堺市(露地栽培) 10月下旬から11月上旬 — —
タキイ種苗 10月から11月にかけてが最適な時期。プランターで育てる場合は10月 4月に入り暖かくなれば 5月
サカタのタネ 10月(一季なり) 3月 5月初旬から6月(一季なり)
全農Apron 秋 3月 春から初夏

春植えは別の扱いです。JA町田市は、春植えを2月中旬~3月中旬とし、栽培期間が2~3カ月と短いとしています。 同じページでは、3月から5月に花が咲き、4月頃から実がつき始めるとしています。

資料に寒冷地・暖地の別の月の記載はないので、お住まいの地域のJAや自治体の情報も見て決めてください。

夏のランナーは、Apronが、収穫が終わる6月頃から、ランナーを根付かせて子株を作り、翌シーズンの苗にするとしています。 子苗の取り方は「ランナーでふやす方法」で確かめてください。

プランターの大きさと株数

タキイ種苗のプランター栽培の紹介では、苗を植えるのに、容量の大きいプランターを用意するとしています。 株数の目安は、春植え(2月中旬~3月中旬の植え付け)を扱うJA町田市のページに、土量10Lに対して2~3苗とあります。 植え付けの深さ、株の向き、株間は、「苗の植え付けと冬越しの手順」で出典別に確かめてください。

置き場所

タキイ種苗は、プランターで育てる場合は、日当たり、風通しのよい場所で、10月に苗を植えつけるとよいとしています。 冬の置き場所は、寒さをどこまで許すかで考えます。サカタのタネは、春に花を咲かせるには寒さを認識させることも大事で、必要以上に苗を温めると失敗の原因にもなるとしています。 一方で、同じ資料は、1月は寒さ対策が必要だが、イチゴは寒さに強いためマイナス5~6℃までなら問題ないとし、寒さと泥跳ね防止のために根元にわらなどを敷くとしています。 それより冷え込む地域は、お住まいの地域のJAなどで確かめてください。

春の開花の後の受粉と収穫の見極め

開花と受粉

花は、Apronは3月には咲き始め、サカタのタネは3月になると花も咲き始めるとしています。 咲き始めの月は表のとおり資料で違うので、株の花を見て作業を始めます。

タキイ種苗は、奇形果を防ぐには、先のやわらかい毛筆や化粧用の筆などで花びらの内側の実になる部分を万遍なくなでるように人工受粉するとよいとしています。

収穫までの日数

Apronは受粉後、約1ヵ月で食べられる大きさに育つとしています。 タキイ種苗は開花後30~40日で収穫できるとし、サカタのタネは受粉後、40~50日で実が食べられる大きさに育つので、3月に人工授粉をした場合は4~5月ごろに収穫できるとしています。 日数は目安で、収穫の判断は実の色で行います。

色で見極める

JA西春日井は、実が全体に赤く色づいてきたら収穫としています。 タキイ種苗は、実の裏側もしっかり赤く色づいているかどうかを確かめてから収穫するとしています。

一季なりと四季なり

サカタのタネは、一季なりを一年に1度、旬の時期(5~6月ごろ)に収穫できるイチゴとしています。 四季なりは、寒い時期以外年中花が咲くが、食味は大味になりやすいとしています。

病害虫は風通しから

JA西春日井は、うどんこ病やハダニが発生しやすいので風通しを良くし、早期防除に心がけるとしています。 薬剤を使うときは、必ず商品のラベルの表示に従ってください。

チェックリスト(保存・印刷可)

  • ☐ 近くのJAや自治体の情報を見て、植え付けの月を決め、容量の大きいプランターを用意した
  • ☐ 日当たりと風通しのよい場所に置き、冬は温めすぎないことにした
  • ☐ 花が咲いたら、柔らかな筆で授粉する準備をした
  • ☐ 収穫の判断は、日数よりも実の色(裏側まで)で行うことにした

よくある失敗と対策

  • 葉が蒸れて白い粉が出る: 風通しが悪かったり、株と株の間が近すぎて蒸れたりすると、うどんこ病が発生しやすくなります。 対策は、風通しを良くし、早期防除に心がけることです。
  • 冬に暖かくしすぎる: 春に花を咲かせるには寒さを認識させることも大事で、必要以上に苗を温めると失敗の原因にもなります。 対策は、必要以上に温めず寒さに当てることです。 サカタのタネは、1月は寒さ対策が必要でも、マイナス5~6℃までなら問題ないとしています。
  • 穫り遅れる: 採り遅れると腐りやすいので注意します。 対策は、実が全体に赤く色づいてきたら摘み取ることです。

まとめ

いちごは、秋に植えて冬は温めすぎない、花が咲いたら授粉する、実は裏側まで赤くなってから収穫する、の三つで年間の流れが見通せます。月は出典ごとに違うので、表を目安に地域の情報も見て決めてください。

次の一歩: 「いちごのプランター栽培|苗の選び方、植え付けの深さと向き、冬越しから春の追肥まで」で、植え付けの手順と冬の管理を確かめましょう。

関連記事

出典

スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました