いちごのプランター栽培|苗の選び方、植え付けの深さと向き、冬越しから春の追肥まで

いちごのプランター栽培|苗の選び方、植え付けの深さと向き、冬越しから春の追肥まで 野菜

はじめに

秋に植えた苗は、冬に「水はやるのか」「枯れ葉は取るのか」と迷いやすい時期を迎えます。苗の選び方から春の追肥とマルチの始めまでを、資料ごとの記載に沿って並べます。

いちごの冬越しと春の目覚めの基本

全農Apronは、イチゴは冬の寒さにあうことで花芽の準備をして休眠し、春の気温上昇とともに目覚め、開花・結実するとしています。

サカタのタネは、一季なりのイチゴを10月に植え付けるとし、 1月は寒さ対策が必要ですが、イチゴは寒さに強いため、マイナス5~6℃までなら問題ありません、としています。 あわせて、苗が雪の下に埋もれてしまうと傷んでしまうので、雪には注意しましょう、とも書いています。 それより冷え込む地域は、お住まいの地域のJAなどで確かめてください。

栽培カレンダー(植え付け〜春の追肥)

下の月は目安で、地域・品種・栽培環境で前後します。寒冷地・暖地の月は、お住まいのJAや自治体の資料で確かめてください。「—」は、この表に載せていない欄です。植え付けの月は「いちごのプランター栽培|秋の植え付けから春の収穫までの時期の表と、開花後の見極め」の「出典ごとの月」と同じ値です。

出典 植え付け 追肥 マルチ・春の作業
JA西春日井(愛知県・露地栽培) 10月中旬~11月中旬 1回目は植えつけの1か月後、2回目は翌年2月中旬~下旬(施肥例) 黒色ポリエチレンフィルムは新芽が伸び始める2月下旬
タキイ種苗(プランター栽培の紹介) 10月(プランターの場合) 植え付け1カ月後と、株が休眠から覚めて生育し始める2~3月頃 —
サカタのタネ(一季なり) 10月に植え付け — —

苗の選び方

全農Apronは、本葉3~4枚で、クラウン(葉のつけ根の膨らんだ部分)が太くしっかりして、葉が病気や害虫に侵されていないものを選ぶとしています。

育て方の手順

1. 植え付け(深さ・株の向き・株間)

深さは、資料の言い方が少しずつ違います。

  • 全農Apron: クラウンに成長点があるので、葉のつけ根を土に埋めないように浅めに植えつける。
  • JA埼玉中央: クラウンが地上に出る程度とし、深植えしない。

言い方は違っても、クラウンを土に深く埋めない点は共通です。ランナーでとった子苗を秋の植え付けまで育てる手順は、「いちごのランナーで子苗をとる方法|子株の選び方・根付かせ方・切り離しと、秋の植え付けまでの育て方」にあります。

株の向きは、花と実がつく側をそろえるために見ます。全農Apronは、イチゴの実はランナーの反対側につくので、ランナーの向きを揃えると同じ側に実がつくとしています。JA埼玉中央は、畑でベッドに2列植えする場合は出てくる花房の向きを外側に、プランターの場合は一方向を向くように植えつけるとしています。

株間は、畝など畑の記載とプランターの記載を分けて見ます。JA西春日井は、畝に植えるとき株間30cmとし、 プランターについては、タキイ種苗のプランター栽培の紹介が、株間20~30cmで植えつけるとし、 JA町田市の春植えの項には、土量10Lに対して2~3苗が目安という記載があります。

2. 冬の水やり

プランターについては、サカタのタネが、土が乾いたら水やりをするとしています。 タキイ種苗のプランター栽培の紹介は、休眠中は低温や乾燥には強いが、極度に乾燥すると枯れてしまうので、土の表面が白く乾いていたら水をやるとしています。 同じ紹介は、水をやり過ぎると根腐れの原因になるので、土が乾いていたら水をやるようにとも書いています。 畝の記載ですが、JA堺市も、冬から春先にかけては畝が乾きすぎないよう水やりを忘れずに、としています。 冬も、土が乾いたかを見て水やりをする向きです。

3. 冬の枯れ葉の整理

  • JA堺市: 冬の間は、枯れた葉だけを取り除いておく。
  • JA西春日井: 冬の間は枯れた葉や古い葉を取り除く。
  • 全農Apron: 病気の原因になるので、枯れ葉や傷んだ葉は随時摘み取り、株の周りの雑草も抜いておく。

取るのは「枯れた葉」までか「古い葉」も含むかは、資料で分かれます。

4. 春の追肥とマルチの始め

追肥の時期は、全農Apronが2月になったら株元をきれいにしてマルチ張りや追肥を行うとしています。 肥料の量は、袋の表示に従ってください。

プランターで秋に植えた株については、タキイ種苗のプランター栽培の紹介が、追肥を植え付け1カ月後と、株が休眠から覚めて生育し始める2~3月頃に施すとし、 冬の間は株が休眠しているので、追肥をする必要はないとしています。 一方、露地栽培(畝)の手順ですが、JA堺市は2回めの追肥を11月下旬~1月上旬としており、 冬の追肥は資料で分かれます。

置く場所は、JA西春日井が、根は肥料焼けを起こしやすいので、追肥時には株元から10~15cm離れた所に与えるとしています。 全農Apronは、マルチ張りは追肥の後でもよいが、先に張ってある場合はマルチの穴から株元に追肥をまいてから水やりして、肥料を土となじませるとしています。 マルチは、JA西春日井が黒色ポリエチレンフィルムを敷く場合は新芽が伸び始める2月下旬に行うとし、 露地栽培の手順ですが、JA堺市は3月ころに雑草の発生と果実の汚れを防ぐため黒色ポリフィルムでマルチするとしています。 プランターの場合は、全農Apronが、わらなどを株元に敷くとしています。

チェックリスト(保存・印刷可)

  • ☐ 近くのJAや自治体の資料で、植え付けの月を確かめた
  • ☐ クラウンを土に深く埋めずに植えた
  • ☐ 冬も、土が乾いていないかを見て水やりした(やり過ぎない)
  • ☐ 2月になったら、株元をきれいにしてマルチと追肥の準備をした

よくある失敗と対策

  • クラウンを埋めてしまう: クラウンに成長点があるので、葉のつけ根を土に埋めないように浅めに植えます。
  • 追肥の置き場所: 資料ごとに書き方が違います。JA西春日井は、根は肥料焼けを起こしやすいので、株元から10~15cm離れた所に与えるとしています。 全農Apronは、マルチを先に張ってある場合はマルチの穴から株元に追肥をまくとしています。 肥料の袋の表示にも従います。

まとめ

苗はクラウンが太くしっかりしたものを選び、植えるときはクラウンを深く埋めず、花房の向きをそろえます。冬は土が乾いたら水やりをして枯れ葉を整理し、マルチと追肥は、全農Apronの2月、JA堺市のマルチの3月ころなど、資料の月を目安に始めます。

次の一歩: 春の開花と収穫までの時期は「いちごのプランター栽培|秋の植え付けから春の収穫までの時期の表と、開花後の見極め」で確かめましょう。

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出典

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