トマトの仕立て方|わき芽かき・支柱の立て方・誘引・摘芯と1本/2本仕立て

トマトの仕立て方|わき芽かき・支柱の立て方・誘引・摘芯と1本/2本仕立て 野菜

はじめに

トマトを育てていて、「わき芽はどこまで摘めばいいのか」「支柱はどの向きに立てればいいのか」で手が止まったことはありませんか。仕立てをあいまいにすると枝が茂りすぎて実つきが悪くなったり、重みで倒れたりします。

この記事では、ミニトマト・中玉・大玉に共通する「仕立て」——支柱の立て方・誘引、わき芽かき、摘芯、1本仕立てと2本仕立ての使い分け——を中心に解説します。植え付けや病害虫の基本は姉妹記事に譲り、「今どの枝を残し、どこで摘み取るか」を判断できるようになることがゴールです。

この野菜の基本(仕立ての視点から)

トマトの生育適温はおおむね15〜25℃とされます(出典により幅があり、あくまで目安です)。主枝を放任すると葉やわき芽ばかりが茂って実に栄養が回りにくくなるため、支柱で主枝を立て、わき芽を整理しながら育てる仕立てが欠かせません。用土・水やりの基本はトマトの植え付け・用土・水やりに譲り、本記事は仕立てに絞ります。

仕立て作業の時期の目安

作業 時期の目安
支柱立て 苗の植え付けより先(または同時)に、植え穴から10cmほど離した位置に設置
誘引・わき芽かき 植え付け後〜収穫終わりまで随時(わき芽は小さいうちにこまめに)
摘芯 目標とする最上段の花房が咲く(または蕾が見える)ころ

育て方の手順

1. 支柱の立て方

支柱は苗の植え付けより先に、植え穴から10cmほど離した位置に立てると根を傷めずに済みます。1本立てただけでは倒れやすいため、斜めに筋交い(支柱を交差させて補強する組み方)を入れて固定します。

2. 誘引(8の字結び)

主枝が伸びてきたら、支柱に沿わせて20〜30cm間隔でひもを結びます。支柱にひと結びしたあと茎に軽くゆとりを持たせて結ぶ「8の字」が基本です。きつく縛ると茎が太くなったときに食い込むため、成長分の余裕を残します。

3. わき芽かき

葉の付け根から出るわき芽は、小さいうちに手で摘み取るのが基本です。忙しくてすべてに手が回らないときは、まず果房のすぐ下から出る勢いの強いわき芽を優先して取り除きます。

見極めの目安として、主茎の太さが1〜1.2cmより太い場合は葉や茎ばかりが茂る栄養成長に傾いているサインです。このときはわき芽をすぐ摘まず、少し大きくなってから摘むと生育バランスが落ち着きます。逆に草勢が弱いときは、主枝の先端付近に1〜2個わき芽を残すと勢いを保つ助けになります。

4. 摘芯

摘芯は、収穫の目標とする花房が咲いた(または蕾が見えた)タイミングで、その上に葉を2〜3枚残して主枝の先端を摘み取る作業です。目標段より上に伸びる分の栄養を、すでについている果房の肥大に振り向ける狙いがあります。目標段数は仕立て方によって異なり、次の項で触れます。

5. 1本仕立て・2本仕立ての使い分け

トマトの仕立ては、品種の性質に応じて主に2つの考え方があります。

  • 芯止まり性品種(実質2本仕立て的な扱い): 第2花房が出ると主枝の伸びが極端に鈍る「芯止まり性」の品種は、第1花房のすぐ下の勢いの強いわき芽を1本だけ残して伸ばし、それより下は摘み取ってあとは放任します。主枝と残したわき芽の2本立てのような姿になります。
  • 1本仕立て(非芯止まり性品種): 「千果」「フルティカ」など芯止まりしない品種は、主枝1本だけを伸ばす1本仕立てが基本です。わき芽は5cmくらいまでの小さいうちに早めにかき取ります。株間は、1本仕立てでやや密植する場合の目安として35〜40cm(一般的な植え付け株間の目安50cm前後より狭め)を取り、主枝は第7花房と一緒に摘み取り第6花房までを収穫します。
  • 家庭菜園全般の基本: 品種を問わず、家庭菜園でのトマトは1本仕立て(整枝)が基本という考え方も広く紹介されています。まず1本仕立てで管理し、芯止まり性品種だけ上記の扱いに切り替えると判断しやすくなります。

植え付け・病害虫は要点のみ

用土づくり・株間・水やりなど植え付けまわりの基本はトマトの植え付け・用土・水やり、尻腐れ症・疫病・アブラムシなどの病害虫対策はトマトの病害虫・生理障害(尻腐れ・疫病)にまとめています。仕立てで風通しをよくしておくことは、これらの病害虫予防にもつながります。

チェックリスト(保存・印刷可)

  • ☐ 支柱は植え穴から10cmほど離し、斜めの筋交いで固定した
  • ☐ 主枝は支柱に20〜30cm間隔で8の字に誘引している
  • ☐ わき芽は小さいうちにこまめに摘み取っている
  • ☐ 忙しいときは果房直下の勢いの強いわき芽を優先して除去した
  • ☐ 主茎の太さが1〜1.2cmより太くないか、草勢の目安を確認した
  • ☐ 目標の花房が咲いたら葉を2〜3枚残して摘芯する準備をしている
  • ☐ 品種が芯止まり性か非芯止まり性かを確認し、1本/2本仕立てを選んだ

よくある失敗と対策

  • わき芽を取り忘れて枝が茂りすぎた: わき芽は小さいうちに見つけしだい摘むのが基本です。忙しいときは果房直下の勢いの強いわき芽から優先して取り除きましょう。
  • 誘引がきつすぎて茎が傷んだ: 8の字結びで成長分のゆとりを持たせ、茎が太くなっても食い込まないようにします。
  • 芯止まり性品種で1本仕立てにしてしまい、収量が伸びない: 芯止まり性品種は第1花房下の勢いのよいわき芽を1本残す2本仕立て的な扱いが向きます。品種の性質を確認してから仕立て方を選びましょう。

まとめ

トマトの仕立ては、(1) 植え付け前後に支柱を立てて筋交いで補強し、(2) 20〜30cm間隔の8の字でゆとりを持って誘引し、(3) わき芽は小さいうちにかき取りつつ茎の太さで草勢を見極め、(4) 目標の花房が咲いたら葉を2〜3枚残して摘芯する流れです。品種が芯止まり性か非芯止まり性かを確認し、1本仕立てか2本仕立て的な扱いかを選べば、実つきの安定した株に育てられます。

次の一歩: トマトの育て方の基本と栽培カレンダーで栽培全体の流れを確認し、トマトの植え付け・用土・水やりと合わせて本記事の仕立てを実践しましょう。

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出典

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