じゃがいもの育て方|春作・秋作の栽培カレンダーと月別管理

じゃがいもの育て方|春作・秋作の栽培カレンダーと月別管理 野菜

はじめに

「じゃがいもはいつ植えて、いつ収穫すればいいの?」——じゃがいもは種イモを植えるだけで始められる、家庭菜園の入門にぴったりの野菜です。

この記事を読み終えるころには、植え付けから出芽・芽かき・開花・収穫までの一連の流れと、春作・秋作それぞれの時期の目安がわかります。細かい作業のコツは姉妹記事に譲り、ここでは全体像をつかむことに集中します。

この野菜の基本

生育開始の地温は10℃、萌芽期・茎葉の生育適温は15〜20℃、イモが太る肥大期の適温は15〜18℃です。昼夜の気温差が大きいほどイモの肥大量が多くなる性質があり、これが年2回栽培できる理由のひとつです。植え付けの株間は30cmが目安で、うね幅・深さ・覆土量など植え溝の具体的な作り方は「じゃがいもの種芋の選び方・芽出し・植え付け」を参照してください。

栽培カレンダー(種まき〜収穫)

じゃがいもは春作秋作の年2回栽培できるのが大きな特徴です。春作は生育期間が長く収量が安定しやすく、秋作は気温が下がっていく中での短期決戦になります。以下は本州中部を基準にした一般的な目安で、地域・品種・栽培環境(気候・土壌・年による気温差)で前後します。

作業 春作の時期の目安 秋作の時期の目安
種イモ植え付け 3月上旬〜4月中旬(北海道など寒冷地は本州より約1か月遅れ) 8月下旬〜9月
出芽(芽が地上に出る) 植え付けから25〜30日後 気温が高いぶん経過はやや早まる傾向
芽かき・土寄せ 出芽後、生育を見ながら2回ほど(芽の高さの目安は姉妹記事参照) 生育期間が短いため芽は1本(または2本)に絞る
開花 出芽後35日ごろから10日間ほど 短期決戦のため省略されることもある
収穫 6月中旬ごろ(葉の7〜8割が黄色く枯れたら目安) 11月〜12月(収穫後、翌年2月ごろまで貯蔵可能)

春作は植え付け0日→出芽25〜30日→肥大期50日→生育最大期80日→黄変期105日→枯凋期(収穫適期)130日という段階をたどるのが目安です。家庭菜園では出芽後80〜100日、植え付けからは約100日を目安に、茎葉の7〜8割が枯れてイモの表面が固くなったころが収穫のサインです。土壌が乾いている晴天の日を選んで掘り上げると、貯蔵性のよいイモに仕上がります。秋作は生育期間が短く低温に向かうため気温が高いうちに植え付けを終え、土壌pHは5.0〜6.0がやや適するとされています。

育て方の手順

種イモの準備(浴光催芽・切り分け)とうね幅・深さ・覆土量など植え付けの詳細は「じゃがいもの種芋の選び方・芽出し・植え付け」を参照してください。株間の目安は30cmです。芽かきは大きめの芽を2〜3本(秋作は1〜2本)残し、その後の土寄せでイモの緑化を防ぎます。詳しいタイミング(芽の高さの目安)と施肥量は「じゃがいもの芽かき・土寄せ・追肥」を参照してください。

病害虫の予防と対策

そうか病や疫病、テントウムシダマシなどが代表的な注意対象です。風通しのよいうね間隔と適切な土寄せが基本の予防策になります。症状の見分け方と対処は「じゃがいものそうか病・疫病・テントウムシダマシ対策」で詳しく解説しています。

収穫のサイン

茎葉の7〜8割が黄色く枯れ、イモの表面が固くなったら収穫適期です。土壌が乾いた晴天の日に掘り上げると、その後の貯蔵性が高まります。掘り上げ方や貯蔵のコツは「じゃがいもの収穫・貯蔵と種芋の選び方」にまとめています。

チェックリスト(保存・印刷可)

  • ☐ 春作・秋作どちらの時期に合わせるか決めた
  • ☐ 株間30cmを目安に、うね幅・深さは種イモ記事を参考に植え溝を用意した
  • ☐ 出芽後25〜30日を目安に芽かき・土寄せの時期を確認した
  • ☐ 秋作は芽を1〜2本に絞る計画にした
  • ☐ 茎葉が7〜8割黄色く枯れたら収穫日を晴天の日に設定した

よくある失敗と対策

  • 植え付け時期を間違える: 本州の目安をそのまま使うと生育が乱れます。寒冷地は本州より約1か月遅らせます。
  • 収穫が早すぎる/遅すぎる: 茎葉が青いうちは未熟、枯れすぎると貯蔵性が落ちます。7〜8割黄色く枯れた晴天の日を目安にします。
  • 春作と秋作を同じ管理にする: 秋作は生育期間が短いため、春作と同じ芽の本数のままだと失敗しがちです。芽は少なめに絞ります。

まとめ

じゃがいも栽培は、(1) 春作・秋作の植え付け時期を選ぶ、(2) 出芽から収穫までの生育ステージを把握する、(3) 茎葉の枯れ具合で収穫日を見極める、の3点を押さえれば見通しが立てやすくなります。まずはお住まいの地域に合う作型を決めるところから始めましょう。

次の一歩: 「じゃがいもの種芋の選び方・芽出し・植え付け」を読んで、種イモの準備から具体的に進めていきましょう。

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出典

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