じゃがいもの芽かき・土寄せ・追肥|残す本数と回数・時期を解説

じゃがいもの芽かき・土寄せ・追肥|残す本数と回数・時期を解説 野菜

はじめに

「芽は何本残す?」「土寄せは何回、いつやる?」——じゃがいもの芽が出そろったあと、手が止まる人は多いはずです。芽かき・土寄せ・追肥は収穫量を左右する管理作業で、タイミングを逃すと病気やイモの品質低下につながることもあります。

この記事では、植え付け後の管理のうち芽かき(残す本数・タイミング)、土寄せ(回数と目的)、追肥(時期と量)の3つに絞って解説します。植え付け収穫は姉妹記事にゆずり、ここでは「育っている間の世話」を厚く扱います。

この野菜の基本

じゃがいもは地下でイモ(塊茎)を育てる野菜です。用土・種芋の選び方・植え付けの基本は じゃがいもの育て方の基本と栽培カレンダーじゃがいもの種芋の選び方・芽出し・植え付け にまとめ、本記事は植え付け後の管理に集中します。

栽培カレンダー(芽かき〜土寄せ・追肥)

時期は一般的な目安。地域・品種・栽培環境(春植え・秋植え)で前後します。

作業 時期の目安
植え付け・芽出し 姉妹記事参照
芽かき 芽(地上部)が5〜10cmほどに育った頃
1回目の土寄せ・追肥 芽かき後、茎が15cm前後になった頃
2回目の土寄せ・追肥 草丈が30cmほどに育った頃
収穫 姉妹記事参照

育て方の手順

1. 芽かき(残す本数とタイミング)

芽かきの適期は地上部の芽が5〜10cmほどの大きさに育った頃です。タキイ種苗・サカタのタネはいずれも、芽が5cm程度に伸びたら大きめの芽を2〜3本残して他は根元からかき取るとしています。高知県の家庭菜園向けページでは、芽が8〜10cm位の頃、勢いのよいものを1〜2本残すとしており本数は資料で幅がありますが、「勢いのよい芽を数本に絞り、他は早めにかき取る」考え方は共通です。

2. 土寄せ(回数・時期・目的)

土寄せは、うねの間の土を株元に寄せ、畝がかまぼこ型になるよう盛り上げる作業です。農林水産省のこどもページによると、目的はイモが育ちやすい温度を保つことと病気の予防です。畝の中央がくぼむと雨水がたまって病気の原因になりやすく、イモが地表に近いと日光で緑化してしまう点にも注意します。

土寄せは通常2回です。1回目は芽かき直後(高知県のページでは茎15cm程度の頃)に通路の土を株元へ5cmほど寄せます。2回目はタキイ・サカタとも地上部(草丈)30cmほどが目安で、タキイのマニュアルでは1回10〜15cm程度寄せ、最終的に畝と谷の高低差20〜25cm程度にするとしています。

タキイのマニュアルでは、2回目は出芽後20日ほどでイモの肥大が始まった株が大半になった頃が適期で、逃すとストロン(ほふく枝)を傷つけ軟腐病・疫病を伝播するおそれがあるとされています。「早すぎず遅すぎず」を心がけましょう。

3. 追肥(時期と量)

追肥は土寄せとあわせて行うのが基本です。高知県のページでは、元肥は窒素分の少ない化成肥料を1平方メートルあたり100〜120gが標準とされ、1回目(茎15cm程度の頃)は化成肥料40g/㎡をばらまいて4〜5cmの深さに軽く中耕したのち土寄せする手順が紹介されています。サカタのタネでも、1回目は芽かき後に追肥を土に混ぜてから土寄せし、2回目は草丈30cmほどの頃に追肥と土寄せをあわせて行うとしています。

病害虫の予防と対策

土寄せの遅れによるストロン損傷と軟腐病・疫病の関係は前述のとおりです。そうか病・疫病・害虫への対処の詳細は じゃがいものそうか病・疫病・テントウムシダマシ対策 を参照してください。

収穫のサイン

収穫適期の見極めや貯蔵のコツは じゃがいもの収穫・貯蔵と種芋の選び方 にまとめています。

チェックリスト(保存・印刷可)

  • ☐ 芽が5〜10cmほどに育った頃に芽かきを行った
  • ☐ 勢いのよい芽を2〜3本(目安により1〜2本)残し、他はかき取った
  • ☐ 元肥は窒素分の少ない化成肥料を目安量施した
  • ☐ 茎が15cm前後になった頃、1回目の追肥と土寄せを行った
  • ☐ 草丈30cmほどに育った頃、2回目の追肥と土寄せを行った
  • ☐ 土寄せは畝と谷の高低差20〜25cm程度を目安にした
  • ☐ 畝の中央がくぼんで水がたまらないよう仕上げた

よくある失敗と対策

  • 芽を減らさず放置してしまう: 残しすぎると養分が分散し、イモが小さくなりがちです。地上部5〜10cmの頃に勢いのよい芽を数本に絞りましょう。
  • 土寄せが遅れる: イモの肥大開始後まで先延ばしにすると、ストロンを傷つけて軟腐病・疫病を招いたり緑化したりします。草丈30cmの頃までに2回目を終えましょう。
  • 追肥を忘れる・時期がずれる: 追肥は土寄せとセットが基本です。1回目(茎15cm前後)・2回目(草丈30cmほど)を合わせて覚えておきましょう。

まとめ

じゃがいもの管理は、(1) 芽が5〜10cmの頃に勢いのよい芽を2〜3本に絞る芽かき、(2) 茎15cm前後と草丈30cmほどの2回に分けて行う土寄せ、(3) 土寄せとセットで行う追肥、の3点が要です。まずは芽の高さをこまめに確認し、芽かきのタイミングを逃さないところから始めましょう。

次の一歩: 芽かき・土寄せ・追肥を終えたら、じゃがいもの収穫・貯蔵と種芋の選び方 で収穫適期を確認しましょう。

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出典

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